健康日本21の最終報告からもわかるように、現代の日本では生活習慣病の増加が大きな問題となっています。それも国全体が豊かになったことの証拠ではありますが、深刻な生活習慣病の予防に我々日本国民の一人ひとりが取り組む必要があるのは確かでしょう。
そのために最適なのが運動療法です。日本人の多くは慢性的な運動不足と言われていますが、だからこそ運動療法を取り入れることで健康的な人生を送れる可能性がぐっと高まるのです。これから具体的な運動療法によるメリットについて紹介していきますが、その前にいくつか確認しておかなければならないことがあります。
まずは自覚症状についてです。例えば、普段から胸痛、動悸、息切れ、めまいなどがある人、運動による失神の経験がある人、そして慢性的に腰痛、関節痛などを患っている人は残念ながら運動療法は適していません。また、持病として心臓病、安静時心電図異常、腎臓病、肝臓病などを患っている人や関節や骨の障害を持っている人、そして生活習慣病の一部である糖尿病、高血圧症、高脂血症、肥満症などが重篤な人もまた運動療法は不適となります。
ただし、膝や腰に問題があるという人も温水プールでの軽い運動ならば問題ありません。また、高血圧の人などは降圧剤を上手く取り入れて運動療法の効果を高めることが望めます。
運動療法は特に血圧の正常化に役立ちます。高血圧症は、血液中の脂質が標準よりも極端に多くなってしまっている高脂血症とも密接な関連がある血圧が高い症状です。この高血圧症を放置してしまうと、動脈硬化がどんどん進行してしまうのです。動脈硬化の進行は狭心症や心筋梗塞をはじめとする心臓病の要因となります。
それ以外にも脳血栓、脳梗塞、更には足の閉塞性動脈硬化症なども招いてしまう非常にリスクの高いものなのです。血圧は体質と諦めてしまっている人もいるかもしれませんが、運動療法や食事療法によって十分に改善が期待できるものなので、悲観する必要はまったくありません。
有酸素運動の降圧効果は各種研究で報告されています。運動は定期的に(可能であれば30分以上持続)無理なくチャレンジしましょう。
引用>>高血圧情報サイト
高血圧情報サイト 「高血圧情報サイト」は、高血圧症の対策についてわかりやすく説明しているサイトです。
運動療法は高血圧症の改善に大いに役立ちます。特に、ウォーキングのように酸素を取り入れながら行う有酸素運動は高血圧症をはじめとする様々な疾病の予防・改善に効果的なので、ぜひ取り組んでみてください。その理由は有酸素運動により、高血圧の原因である、体内に溜まった脂質が消費されていくためです。
ただし、この効果を得るためには30分を目安とし、無理のない範囲である程度の時間続けることが大切になります。
今の時代、非常に需要が高まっている慢性疾患看護専門看護師という職業があることをご存知でしょうか。現在の日本では健康日本21のような運動があっても、持病に悩まされる人が多いという問題があります。特に慢性の疾患はその性質上、長く付き合っていかなくてはなりません。そういった疾患の看護を専門とする慢性疾患看護専門看護師に今注目が集まっています。
健康日本21では、国民の生活習慣のあり方にも注目しており、このあたりが一般的な医療行為とは異なる点と言えるでしょう。実際、生活習慣病の多くはその人のライフスタイルのあり方に大きく関係していますから、自分の生活の送り方を見直すというのは、健康に毎日を過ごすために絶対に必要なことなのです。まずはライフスタイルの改善から始めましょう。
その人の生活の送り方は、健康に毎日を過ごせるかどうかに大きく関係する部分となります。この点は健康日本21も非常に重要視している部分です。中でも食事のあり方はその人が健康でいられるかどうかにはっきりと直結する部分となりますから、必要に応じて見直し、改善を行うのは必須です。食事療法の重要性に触れればその大切さがおわかり頂けるでしょう。